「んで?どこ行きたい?」 小さな私を抱き抱えた藤宮くんは、ぶっきらぼうだけど、優しい口調で尋ねてきた。 「遊園地♪」 「無理」 「な、なんでー?!」 「うるせぇ‥」 学校では皆が距離を置く藤宮龍斗。 だけど私は、彼を怖いと思った事は1度もなかった。 正確には、出会ったその日に、彼の優しさを知ってしまったから‥かな。