あの後、藤宮くんの家にお邪魔した私は、藤宮くんの胸の中でぐっすり眠っていた。



目が覚めた藤宮くんは、小さくなった私を見て

"お前、ホントに華乃なんだな"

なんて複雑そうに呟いていた。



だから言ったのに‥
ホント人の話、聞かないんだから。



「んじゃ、俺学校行ってくるわ」


「えぇっ?私は?」



藤宮くんの作った朝ごはんを食べて、何やら準備をしていた藤宮くんは、準備が整ったのか、玄関に向かっていた。


そんな藤宮くんに、思わずワガママを言ってしまう。



「お前‥ガキじゃねーんだから‥」



だってだって‥
残り6日間しか一緒に居れないし‥。



そんな事を考えてたら、思わず涙が溢れそうになり、慌てて下を向く。



「はぁー‥‥」



そんな私に、呆れた様に溜め池を吐く藤宮くん。


呆れられちゃったのかな?

藤宮くんを困らせるつもりなんてなかったのに‥



すると、藤宮くんは携帯電話を取りだし誰かに電話をかけ始めた。