────バタン



何度見ても、やっぱり華乃は起きる気配なんてなくて‥



「お前、死んでんじゃねえよ‥」


「藤宮くん‥?」


「は?」



この部屋には俺しかいないはず‥


そう思って振り向いた先にいたのは‥



「華乃‥‥‥のガキバージョン?」


「あ‥えと‥‥藤宮くん?」



あいつ、妹いたっけ?


いや、まさかのガキ?


誰との子だよ、おい。



「私‥あのね?」


「ガキはさっさと帰んな。もう遅いだろ」


「いや、だから‥あの‥」


「なんだよ?」



俺、ガキとか苦手なんですけど。