─『貴女のその願い、叶えますよ?』


『‥ホントに?』


─『7日間』


『7日間?』


─『7日経つと、彼は、貴女に関する記憶を全て忘れる』


─『それでも‥貴女は7日間彼と居る事を選ぶ?』



藤宮くんが、私を忘れちゃう。



だけど、


───「華乃っ‥‥」


あんな悲しそうな顔をさせたのは、私。


私の事なんか、忘れた方が、藤宮くんは楽になれるんだ。