「裕也ー指輪欲しい。」 すっかり熱を上げ、 香りも変わった部屋のベッドに「りっしんべん」みたいに二人裸で寝そべっていれば、 薫が幸せそうに顔をあげた。 その声といったら なんとも甘ったるい猫みたい。 喉仏の下からでるような、 頭の裏から天井に向かって出ているような声で 裕也は思わず隣に俯せている薫を見る。 白い肌に頬がほんのり紅を乗せたように赤みを帯びているのと対比的に 部屋はさしずめ冷えてもないのに息が白く見えそう。