頬に感じる体温


「純也?ご、ごめん。寝てた?」



「いや。良いもの見られたし。疲れてんだろ?無理して来なくて良いのに」





桜の蕾が膨らみ始める。私は3年生になった



「うんうん」


純也の病室。いつの間にかベッドサイドで眠ってしまっていたらしい


授業に生徒会、そして医大受験の為の塾


どんなに忙しくても必ず純也に会いにいった







少しでも長い時間を一緒に過ごしたい




ただそれだけ









ねぇ神様





我が儘は言わないからこの穏やかな時間が長く続きますように