「本ありがとな」


「いえいえ。暇してると思って、勉強も兼ねて」



クリスマスプレゼントとして純也に送ったのはミステリーの原書




「好きでしょ。ミステリー」




「ひかり、座って」



ベッドの空いている部分を軽く叩きながら窓辺にいた私に声をかけた。






「俺からのクリスマスプレゼント」





右手がとられる。


少し冷たい純也の体温が伝わって



手と手が触れるなんて何年ぶりだろう






心臓が高鳴る





純也に聞こえちゃうよ