「渉ちゃん。私出るよ」




「良いのか?かなりキツいと思うけど」





「他にいないんでしょ。生徒会の仕事好きだし」





向かい合わせにダイニングテーブルに座り、ナポリタンを口に運びながら立候補の意志を伝えた。

「わかった。ありがとな」

「じゃあ行ってくる」


参考書が詰まった重い鞄を肩に掛け勢いよく玄関を飛び出した。









もう後には退けない