「サンキュー。でどうした?」


「だから何もないって」




「言いたくないならいいけど」


ベッドサイドの椅子に腰を下ろす。




言えないよ。心配かけたくないし。


ペシン

かなり良い音が頭の上でなった。


「英語教えろ」


「もう教科書で叩かないで」




「ようやくいつもの顔だな」



渋々ノートを広げ1ヵ月分の授業を教える準備をしていると目の前の少し笑った純也が言った。