二人でよく行くファミレス

「好きなもの食べて元気だせ」


メニューを広げながら兄貴は私に向かって笑った


「ね、兄貴。私自分が嫌。無力な自分が」

ポンと頭を叩かれる。



「大丈夫。そんなことない」




激しく頭を振る



「だってだって」



「泣くなひかり。笑え」


「だってこんなんじゃ純也を支えてあげられない」



「違うだろう」


いつの間にか前にいたはずの兄貴が横に座っていた。




「支えてあげるじゃない。もう支えあってんだろう」



「違う。いつも純也に助けられてる」



堂々巡りだ。







「ひかりがそう思ったのと同じこと純也の奴も感じてると俺は思うけど」