くちびるの純情 薬指の約束

記憶の欠片とは違う一言


もう優しい嘘を素直に信じられるほど


無知ではない




だから偽りのない


でも温かい



包み込む様な会長の言葉は深く胸に染みた


大きく深呼吸を繰り返すと少し気持ちが落ち着いてきた。



「会長。ありがとうございます」



「戻るか」




グランド側に出ようとするとざわついている










何か胸騒ぎがする