くちびるの純情 薬指の約束

「怖いの。兄貴はどうだった?いつから気づいてた?」


湯気がでているカフェオレ、私の心みたい。モヤモヤしている

「俺に聞くか?あんまり参考にならないと思うけど」

自分はブラックコーヒーを啜りながら兄貴は真っ直ぐ私を見ている


「関係ない。同じ好きって気持ちじゃん。純也が好き。でも言えない。きっと純也はこんな私のこと幼なじみとしか見てないはずだし」