私もしっかり渉ちゃんを見つめて、首を横に振った。

「多分、自己満のためだと思う」

「ま、良いけど。しっかり勉強しなきゃいけないぞ」

わかってます。

「コーヒー買ってこい」

「わかった」


投げ渡されたのは2本分の小銭。

「良いの?」

「お前でラストだ。後は幼なじみとして話聞いてやる」