―キーンコーンカーンコーン――


「ギリギリセーフ!!」


教室に滑り込んだ私はそそくさと席につくと、
歩きながら食べていた残りのメロンパンを口に全部押し込んだ。



「お前は朝からよく食う女だな」


私はムッとしてその声の持ち主の方へと振り返ると予想通りのやつがいた。


「うるさいなぁ!!拓巳に言われたくないし」

「…フッ…意地張んなって」


なんの意地だよって思わず突っ込みたくなってしまう。


ムカつくけど一応友達なのかな?