「龍ちゃん」 最後にあった時より少しだけ痩せた体に腕を回す 「りんご、どうして…」 「龍ちゃん。言い逃げは赦さないんだから。……愛してる。龍ちゃん。初めて会った時からずっと」 「…りんご」 「逃げることは赦さないんだから」 りんごはポケットに仕舞ってあった3枚の便箋を取り出した 「…っ」 帰れない覚悟で書いたものだ 今、その相手が目の前にいると思うと恥ずかしくなってくる