智子が眠ったことを確認すると、秀明は買ってきたものの整理を始めた。



必要な物を冷蔵庫にしまい終えたころ、PHSが震えていた。



「部長?」


「今、マンションの下。寝ているかもって思うと、押しにくくて」


1階まで真を迎えに降りる。


「悪かったな」


「いえ。ちょうど眠ったところだったので」



「そっか」


エレベーターホールで降りてくるのを待ちながら二人は話をしていた。


「少しは食べたか?」



「ゼリーを一口二口。後は辛そうだったのでそのまま寝かせました」


一つため息をしながら、真は頭をかいた。

その瞬間、エレベーターの扉が開いた。中に乗り込み7階のボタンを押す。


少しの間沈黙が続いた。



「部長は先輩のこと」


秀明の方から沈黙を破った