求めたはずだったのに、口に入れると思っていた以上に体が受け付けなかった。


一口、二口、口に運ぶのが精一杯だった。



でも食べないと、シンちゃんも秀くんも・・・・・・




「無理しなくてもいいですよ」


「……」



そう言うと智子の手の中にあった小皿を受け取り、机の上に置いた。



「眠ってください」


言われるがままに、ゆっくりと氷枕に頭を戻すと、タオルケットをかけられた。



「ごめんね」



そう言って目を閉じた。


そこから先は覚えていない