グラスにレモンジュースを注ぐと、智子の体を起こし、グラスを口元に近づける。智子はそれを少しずつ口にした。


「もう少し飲みますか?」


秀明の問いに小さく首を横に振った。


「ゼリー少しでも良いから食べてください」


そう言って、半分ほど小皿に分けたグレープフルーツゼリーを渡した。