授業が終わると、ありさは生徒会室へ走った。
ガチャっ・・・・ドアを開けると、カズキがいた。
「――・・・・カズキ」
「ありさ・・・?どしたの」
「べっ、別に・・・・」
ありさはそう言うと、顔を背けた。
「・・・嘘。何?どうしたの」
「なにも無い」
「嘘だね」
カズキの声が怖い・・・ありさはそう思った。
カズキに背を向けると、こちらに歩み寄って来た。
「や・・・来ないで」
「は?なんでだよ」
「いやだから」
「それ、理由になってねーし」
すると、カズキがありさを抱きしめてきた。
「ゃっ・・・・!」
「・・・何がいやなんだよ」
「何・・・しようとしてるの?」
「キス」
即答。カズキは即答した。
なぜだかその答え方が怖くなったありさは、震えだしてしまった。
「いや・・・。そんな・・・カズキなんて、信じられない」
「は?何言ってんの・・・・。・・・お前、今朝の話・・・聞いてたのか?」
こくり・・・。ありさが頷くと、カズキはソファーにもたれた。
「・・・どうせ、あたしなんか好きでもないんでしょ」
「何?ありさ、俺のこと好きなの?」
「違う。違うけど・・・あんなことされて・・・」
「何だよ」
「何、って・・・」
「俺はお前が好き。・・・ありさは?」
「っ・・・好き。だけど・・・信じられない・・・」
「そっか・・・。あのな、あれ・・・お前の勘違いだ」
「は?」
「いや、だから・・・勘違い」
「何が。」
「あの話のすべてが」
「なんで」
「あの女、俺とありさがキスしてんのみて、妬いてた」
「はぁ」
「だから、ありさの前であんなこと言ってた」
「あっそう」
「・・・・何その反応」
「だめですか」
「いえ」
「」
「キスしていいですか」
「」
「しちゃいますよ」
ちゅ、やさしいキス。触れるだけの、体温も残らない、やさしいキス。
「・・・」
「何?物足りない?」
「・・・別に」
「嘘だね」
「あっ・・・・・・・」
「・・・ほら。」
「んぅっ・・・やっ、カズキ」
「なんで?」
「ここっ・・・生徒会、室っ・・・・・・!」
「何。生徒会室だったら、ヤっちゃいけないの」
・・・そりゃそうだろ・・・そう思ったありさ。すると・・・
「んぁっ・・・/////やっ、だ、めぇ・・・・」