◆あの日の私が願ったこと


それから2年目の

学校もそろそろ卒業、という時期に

新しい出逢いがあった。



私の居るグループ内の
一人の男の子。

他の子と変わらず
本当に優しくて良い人だった。


友達は私の事を好きだと
誰しも声をそろえて言っていた。


確かに私にだけ優しくしてくれて
特別扱いしてくれるのは

目に見えて解っていた。



だけど私は
3年前の樹の事件があってから

恋愛恐怖症になっていたので

その気持ちすら
気付かないフリをして
毎日を過ごしていた。




そんなある日、

突然2人で居た時に告白をされた。



来てしまった、

そんな焦りから少し時間を貰い、
答えを先延ばしにした。