一つの街灯の下。 あたしは座り込んで泣いた。 涙って枯れないんだね 「ケイ…っ」 初めて出逢った時。 ケイはあたしの壁を一瞬で打ち破った。 妙に整った顔で見つめてきたこと。 いきなりあたしの手を握ったこと。 いつも楽しそうだったケイ。 アンにからかわれて真っ赤になっていたこと。 全部全部大好き… 「ケイ…どこぉ?」 泣きながら小さな声で呟いた瞬間、 ぎゅっと後ろから誰かに抱きしめられた。