「アリス……!」 きらっとアンの身体が光った。 ぼふんという音のあと、アンは猫姿になっていた。 …!まさかっ…ケイも…… 「ねぇっ!?ケイは、ケイはもうウサギになっているの?!」 「にゃん」 アンはうなずいた。 「アン……聞いて」 「あたし、あたしね…ケイのこと大好きなの。なによりも、誰よりも…好き」 〝分かってた〟という風にアンはうなずいた。 あたりはどんどん暗くなってゆく。 ケイがもし事故にでもあっていたら… そう考えるだけで気が遠くなる。