「あの、北原先生」


山田先生が私の後ろから近寄ってくる。


「ごめんなさい。
変なところ見せちゃって」


私は心配そうに見つめる山田先生に向かって、必死に笑顔を作った。


「山田先生はどうしてここに？」


「僕は今から先輩達との付き合いで、居酒屋に。
そしたら北原先生がいたから・・・・・・あの、間違ってたらごめんなさい。
あの人北原先生の彼氏、ですか？」


「い、いえ！そんなんじゃないですよ！
どうして？」


必死に否定しようと頭を横にブンブンと振った。