「ここがお店だよん!」


「う・・・・・・っわあ」


紫と青の電飾。
黒でがっちりと塗られた壁が妖艶な雰囲気を漂わせていた。


そしてたくさんの男性の写真が並んでいる店の入り口。


「あ・・・新君」

シンという名前の上に飾られた新君の写真。


ああ・・・本当にホストだったんだ。


「おねえさん、入らないの?」


「え、いや・・・・・・」


「あっ!ナイスタイミング!
シンさん来ましたよ。ほら」


セイメイ君が投げた視線の向こうを振り向き見る。


そこにいた新君の姿に愕然とする。

知らない女の人に腕を組まれ、楽しそうに笑いながら近づいてくる新君。


遥のために働いているというのは分かる。

だけど・・・やっぱりこうして実際に見るとショックだ。