次の日の朝一番。

私と遥は校長室でみっちりと叱られた。

くどくどと続く校長先生の話。

遥はその話を聞きながらコクリコクリと居眠りまではじめて・・・・・・余計に説教が長引いてしまった。


二人でぐったりしながら教室へ向かう。


「普通寝るかなあ・・・・・・」


「仕方ないじゃん。
校長室のソファーふかふかなんだもん。
昨日アニキにずっと叱られて眠かったし」


遥の『アニキ』という言葉にドキリとしてしまう。


「お兄さん、やっぱり叱ったんだね」


「うん・・・・・・でも、最後にはもうするなって撫でてくれて。
すぐ行けなくてごめんなって言ってた」


「そっか」


優しいんだね、新君。

私、何か力になってあげられないのかな?