「新君、フラフラしてるけど、本当に大丈夫?」


「大丈夫らあ、男だもんっ」


「は、はあ・・・・・・」


新君酔っぱらうと、こうなっちゃうんだね。

背中越しに新君の顔を覗き込む。

えくぼを浮かべ、幸せそうに笑う新君。


私の知らない新君。

酔っぱらってヘラヘラっと笑う新君。

そんな新君を見て、また愛おしいなと思ってしまう。


新君の背中から伝わる体温。


ドキドキがとまらないよ・・・・・・。


「すごい」


新君が顔を傾けて、覗き込んでいた私の目を見て笑う。


「え?何が?」


「北原さんの心臓、ドドドドーって言ってる」