ブウウウウン・・・・・・


3人を乗せた車が走り去っていく。

私はそれを、呆然と立ちつくして見ていた。


「・・・・・・北原先生、とりあえず中に入ろうか?」


遥が呆然としている私に声をかけて、私の手を引いた。


「え、う、うん・・・・・・」


私は遥に導かれるようにアパートの部屋の中に入った。


「ビックリした?」


遥が机の上にコトリとお茶を置きながら、苦笑いを浮かべる。


「うん。ていうか、何がどうなってるんだか全く分からないんだけど・・・キス・・・そうそう!
とりあえず、あのキス!
あれは一体なんなの!?」