だ、だめだ。
意味が分からない。


私の脳みそは限界で、ただただ見つめることしか出来ない。


「山田先生、私あなたに一目惚れしたみたい!
ね!一緒に行こうよ」


美帆さんはそう言って、山田先生の腕にピョンと絡みついた。


「は!?お前なに言ってんだよ!」


新君が美帆さんに怒鳴りつけているのは関係なし。


「ねえ、これあなたの車?
これで送って行ってよ。
一緒に新のお店で楽しもうよっ!!」


「え?・・え!?」


美帆さんはポカンとしている山田先生に、ニッコリと笑みを向けた。

そして新君の手を掴み引っ張ると、無理矢理山田先生の車に押し入れ、自分もちゃっかりと車の中に乗り込んだ。


「さあ、レッツごお!!」