そんな遥の姿に思わずキュンとしてしまう。


「遥可愛い・・・・・・」


私の気持ちを代弁するかのように、直太朗が遥を見つめながらボソリと呟く。

遥が顔を真っ赤にして、顔をあげる。


「な!何いってんの!?」


「私もキュンとした。
だって私来なくて心配したなんて・・・・・・」


「ばっ!!もう、知らない!!!」


遥はプイっと顔の向きを変え、ズンズンと自分の席へ進むと、ドカっと座った。

遥の可愛い行動を見ながら、私と直太朗は顔を合わせてニヤリと微笑む。


「今日は行くよ」


私はブウっとほっぺを膨らましている遥に優しく微笑みかけた。

遥はハッして私を嬉しそうに見つめた後、気まずそうに目を泳がせ、机の上に突っ伏した。

素直じゃない行動に、またまたキュンとしてしまう。


そうだよね。
新君に会うのが気まずかったら、その前に帰ればいいんだもんね。

新君のことで、遥を寂しがらせるなんて論外だよね。