「ビックリした・・・・・・」


新君がハァと息を吐く。


「突然知らない番号から電話かかってきたと思ったら遥でさ。
助けて、アニキ!って。
着いた途端、人は倒れるし・・・・・・」


「ゴメン。
私が頼りないから、遥、新君に電話かけたんだよね」


「いや、来る途中遥から話聞いたけど、あんな状況じゃ、助けも呼びたくなるだろ?」


「うん・・・・・・」


あの時の事を思い出す。

あれは、一体なんだったんだろう。


「それで、あの穂高ちゃんって子は本当に大丈夫なの?」


「うん。過呼吸だって。
眠っているだけの状態だから心配ないって」


「そっか、良かった」


新君がホッと微笑む。


「私一人じゃ、こうして穂高を助けることが出来なかった。
新君がいてくれて良かったよ」


私もそっと新君に微笑んだ。