【完】アニキ、ときどきキス

穂高の母親からの電話を思い出す。

確か・・・アザが出来てって言っていた。


何かでそう見えるように書いたの?

それとも自分で・・・・・・?


考えるだけでも、ザワリと鳥肌がたった。


今すぐ穂高の元へ飛んでいきたいと思った。

なんだか嫌な予感がする。


「あーあ、これで穂高も終わったな。
けど、これからお金貰えないって思うと、遊びにくくなるな」


「バカッ!お前、シー!」


そんな嫌な予感を抱いている時に飛び込んできた、ある男子の言葉。


「それどういうこと?」


「・・・・・・」


その言葉を言った男子が、目を泳がせる。


周りを見渡すと、俯いている子が何人もいた。