【完】アニキ、ときどきキス

「私が悪いんでしょうか・・・・・・?」


「え?」


「私、何もしてません。
なのに・・・・・・」


なぜだか分からないけど、いままで誰にも言わずにため込んできたものが、どんどん口からあふれ出してくる。


止めなきゃ。


こんなこと山田先生に言ったって何も解決にならないよ。


「ごめんなさい。
私、もう教室に戻ります」


「北原先生!」


私が教室に戻ろうと、保健室から出ようとすると、私の手首を山田先生が掴み、引き止めた。


「もう少し、僕に頼って下さい」


「山田、先生・・・・・・」


力強く私を見つめる瞳。

私は頷いた。


そして今までのことを山田先生に一つ一つ話した。