【完】アニキ、ときどきキス

「すぐ腫れてないところをみると、軽い捻挫か打ち身だと思います。
とりあえず冷やしますね」


山田先生は優しくニッコリ微笑むと、私の足から靴を脱がしビニール袋を当ててくれた。



ひざまずく山田先生。

情けなくなってきちゃった・・・・・・。


「山田先生には格好悪いところばかり見られてますね」


「そんなことないですよ」


冷やされた足がキンキンと冷えてピリピリしてくる。

山田先生はそれを見計らうかのようにビニール袋を外してくれた。


「北原先生、靴下脱いでもらってもいいですか?」


「え?」


「テーピングして固定しちゃいますから」


「はい・・・・・・」


私は山田先生に促されるまま靴下を脱ぎ、足を差し出した。