【完】アニキ、ときどきキス

チッチッチッチ・・・・・・


「う・・・ん?」


パチリと目を開けると、見たこともない天井が。


ハッとして体を起こす。

ソファの上。

知らない部屋。


あれ?ここ、どこ?


その時、カチャリと扉が開いた。

扉の向こうから現れた彼の姿に、思わず私は目を背けた。



なんで!?どうして!?


「起きたんだ」


扉の向こうから現れたのは新君だった。


黒のダボダボのスウェット。

だけどそのスウェットが着られてるのは下だけ。

上半身は裸だった。


新君は私の隣に座った。


隣に座るの!?
目のやり場に困るんですけど!!!


お風呂からあがったばかりなのだろう。

新君から伝わってくる暖かい温度と、ふわふわの石けんの香り。


うわあ・・・・・・
クラクラする・・・・・・