【完】アニキ、ときどきキス

「いいじゃん別に恥ずかしがらなくたって。
二人とも好き?なんでしょ?
キスしてたじゃん」


「!!!」


何で知ってるの!?
いつ!?え?あの時?
いや、でもドア閉めたし・・・・・・
え!?え!?


私の頭はパニックに。

遥はそんな私を見て、ケタケタと笑っていた。


「大人をからかうんじゃない!」


遥のお腹を抱えて笑う様子が、妙に腹立たしく感じて、遥を一喝しながら冷蔵庫を開けた。


「何、これ?
何も入ってない・・・・・・」


「あー・・・・・・」


二人で顔を見合わせ笑いあった。


「一緒に買い物に行こうか」


「・・・・・・うん」




遥と近づけた暖かい夜だった。