キモチ



「鈴…ッ!!」


「……雅人さん」



お兄ちゃんのことは雅人さんと呼ぶようになった。



私が変わった事が凄く心配になって毎日しつこく聞いてくる。



「鈴どうしたんだよ?」


「別に」



私とってお兄ちゃんの優しさがウザかった。


「雅人さんには関係無い事なので、私に関わらないで下さい。」



「鈴…」


「それと用が無いなら話し掛けないで下さい。」



私は極力お兄ちゃんとは避けた。



必要以外は話さない…


そうしないと偽る自分が辛かったから。