結局気になって屋上の扉の前まで来た私

「夏に言った事なんて忘れてるよね」

ほぼ諦めてた

でも…少しの可能性を信じて扉を開ける

目の前には青い空が広がってて
鳥の鳴く声が響いている

ただ…人の気配が全くない

「当たり前か…」

少し…いやかなり落込んだけど
春の屋上がとても気持ちがよくて
校庭が見渡せる場所に行く

すると後ろから声が聞こえた

「覚えててくれてたんや」

声の主は信だった

丁度扉の位置からは見えない
所にいたから気付かなかった