帝暦190年
シャー大陸、そこは二つの大国、馬帝国とヘレ王国、そして二つ大国の間にあるドト王国連盟(盟主ドト&アデ&アイス)がある大陸である。
騎兵の馬帝国、魔法のヘレ王国、剣のドト、槍のアデ、刀のアイス、これらが仮初めの平和を保っていたが、混沌とした時代が幕を開ける…
槍のアデ王国…
1月1日
東部の村イース…
雀の鳴き声でライナスは目を開ける。
ライナス『あー、今日からオレも槍兵に成るのか、かったるいけど、お城に行くか。』
今日からライナスは槍兵として城で働く事が決まっていた、
ライナスは貧しく、馬を持っていないので、寒い中徒歩でアデ王国中部のルダ城へ向かった。
ルダ城…
ライナス『今日から働く事に成ってる者だ』
門番『ん?新入りか、よし入れ』
重厚な門が開かれ、
ライナスは城の敷居の中の兵舎へ入った。
教官『おい、新入り、これがお前の槍だ。』
ショボい作りの槍が手渡される。
ライナス『………』
カーン!カーン!カーン!
警鐘が鳴り響く
教官『何だ?』
兵士『大変です!馬帝国が攻めてきました!』
教官『何だと!?すぐに戦闘体制に入れ!』
兵士『既に城門は突破されました!』
教官『ぬぅ…』
ライナス『オレも戦うんですか?』
教官『当たり前だ!男なら、国の為に命を捨てろ!』
兵士『大変です!この兵舎は取り囲まれました!』
教官『むぅ、切り込むぞ!』
教官は扉を開け、馬帝国の騎馬隊に突撃する、それに続いて兵士達も続く。
しかし、ライナスは動かなかった、
ライナス『こんなので死ぬ何て、オレは真っ平だね。』
ライナスは裏口から逃げ出した。
だが、ライナスを馬の騎兵が追いかける。
ライナス『ちぃ、気づかれたか。』
ライナスは立ち止まり、後ろを向いて、さっき貰った槍を構える。
しかし、訓練された騎兵に勝てる訳もなく、騎兵の剣の一閃で胸を切られて倒れる。