「ねぇ」
クイッと優香ちゃんの服のすそを引っ張る
ん?
と、振り向いた優香ちゃんは
私とは打って変わってB系ファッションのようなコスプレ?をしている
だぼだぼな服に
おっきなヘッドホンを首にかけて
頭にはメッシュを入れてキャップをかぶっている
…普段の優香ちゃんからしたら
絶対にありえない格好だ
だけど
それが私たちのクラスのテーマだ
『誰もが自分のイメージと違う服を着よう』
例えば
いつもは派手なギャルって言葉が似合う女の子は
黒スプレーとセーラー服で清純委員長って感じの格好をしているし
逆に黒髪が自慢の大和撫子な学級委員の女の子は
どこかのアニメキャラの衣装を着ている
「…廉君にこんな格好見せるのも恥ずかしいんだけど
これで接客するのも恥ずかしい…」
『あー…そうだよね
ちゃんと分かってるから』
ニカッと笑顔を浮かべる優香ちゃん
「じゃあ!」
やっぱり優香ちゃんには考えが!
『まあ、もう少し待ってみな
…斉藤廉も春華の格好見たらきっと喜ぶよ』
ニシシといかにも楽しそうな顔で
優香ちゃんは笑う



