天然彼女の愛し方(完全版)





『桐生ー!早くしてくれよー!』



待ちかねたのか
もうクラスの男子が教室に入ってきているみたい



「も、もう着替えたからいいですよー!」



そう言いながら
私はカーテンを開けて外に出た




そのとたん

静かになる教室の中



そ、そうだ…私今…



恥ずかしくなってカーテンの裏に隠れてやり過ごそうと思っていたけれど

後ろにいた優香ちゃんにぶつかって
強制的にみんなの方へ向かされた



『どう?売れそうでしょ』


静かな教室の中に
優香ちゃんの声が隅々まで届いた


私は俯く訳にもいかず
左の方においてあったキャンドルをなぜか見ていた




『春香ちゃん、可愛い』

ポツリと
そんな女の子の声を皮切りに
四方八方からさっきまでと同じ大きさの声が飛び交い

あっという間に教室は元通りになった




ただ…


『何で今までメイクしなかったの!?』

『斉藤のじゃなかったらな~』

『春華ちゃんは廉様のなんだからあんたは一生無理よ!』




…ちょっと
フクザツ