「あ、ありがとう廉君!また明日ね」
さっきまで廉君と繋いでいた左手ほどが異様に熱を持っている
ひゃぁ~もうこんな真っ赤な顔見せられない…
そう思い
急いで家に入ろうとしたら
グイッ
腕を引っ張られて
ほんのちょっと唇が重なった
その時
ふと感じた
いつもと違う
なんでだろう
一瞬だけの今のキスが一番
胸の奥がキュンって鳴ったような気がした
一番
優しいキスだった
『…ごめん』
え?
…どういう意味?
なんで、謝るの
何に謝ってるの?
それを聞こうとする前に
廉君の姿は遠ざかっていってしまった
秋も深いのに
嫌な汗が流れていく感じがした



