『~…』 『……~』 ひ、人の声! 春華はそれに気づくと寒さで凍えた足を無理矢理動かして扉に近づきどんどんと叩いた 「誰か!助けてくださいっ!」 思えば… 私は廉君に好かれるために何かをした覚えがない 自分から行動した事なんてないから 廉君を奪われても自業自得だとさっきまでは思っていた だけど それは違った 廉君が…好きよりもっと大切だから 誰にも奪われたくない 奪わせない どんなに惨めで滑稽だと言われても それだけは 譲れない