天然彼女の愛し方(完全版)





…秋も深まり冷たい風が吹く中



春華は1人、濡れた制服から雫を滴らせながら座りこんでいた




いくら倉庫の中だといっても
隙間風がひゅうひゅうと冷たい体を打ち付ける



唯一の扉は

女の子たちが出て行った後すぐ
びっちりと鍵で閉じられた





「…へっくしゅ…くしゅん…ずずっ」




コンクリートの床から奪われていく熱

だんだん日も落ちてきて辺りは薄暗く、更に寒くなる





情けなかった

何も言い返せなかった自分が



何も出来なかった自分が



何も否定できなかった自分が







誰も来ない

近づくのは暗闇だけ



誰も…



来ない…






「イヤッ…助けてっ…」