『とにかく、今日は練習だ
大会近いってこと意識しろよ』
「分かってる」
ただでさえ少ない休みは
大会が近いせいでほぼ無いに等しく
こういうところから
高校生の恋愛のすれ違いってのは始まるんだとなんとなく納得
「まあでも、終わらせる気なんて無いし」
『あ?廉なんか言ったか?』
「…なんでもない」
見えない敵の対処法は
見えたときにぶっ叩くだけだ
だが現実は
そんな甘いものじゃなかった
『あ、メールだ』
「…珍しいね、誰から?」
『あの…この間言ってた…』
ああ、ハヤトか…
同じ中学だったらしいから、メアドくらい持っててもおかしくは無いけど
なんだか、二人で帰ってるのにそれを邪魔された感じがして
不愉快だ
「春華」
『ん?どうし…』
その言葉の先は
俺の口の中へと消えていった
人通りも無い暗い道の隅っこ
最近知った春華の弱いポイントを舌先で執拗に弄っていく



