廉は
最近あいつ空回りしてんじゃ…と
遠ざかる春華を見て頭をガシガシかき回した
そこで
ジト目で見てくるクラスの視線に気付き
この状況では自分の方が悪役だと言う事に気づいた
『男心と女心が分からなかったゆえの悲劇ね』
『俺は優香の事ちゃんと分かってるからな』
『…うぜぇ』
優香と健斗をひと睨みすると
廉はもうすぐSHRが始まるであろう教室を飛び出した
なんか俺らって
こんなんばっかりだ
廉は心の隅でそんなことを思った
_________...
「なんか私たちって、こんなのばかりですね…」
春華は小さくため息をついて
とぼとぼと行く当てもなく廊下をただ歩いていた
だからだろうか
どんっ
「わきゃっ!」
廊下の角を曲がって出てきた生徒に気付かずに衝突してしまったのは…
「す、すいません…」
思い切りぶつけたので赤くなっているであろう鼻をさすりながら前を見ると
どうやらぶつかったのは男子のようだった
『い、いや…大丈夫だけど…』
なぜかそのぶつかった男子は顔を朱に染めながら
春華をチラチラと見てくる



