『どうする?これから』
「廉君はどうしたいですか?」
そう聞いた春華に
廉は苦笑いを見せた
『今日は春華の日なんだから
春華が決めてよ』
なんでも言う事聞いてあげるから
と、廉は続けた
「じゃあ、今日のやり直しがしたいです」
予定はずいぶん狂ってしまったけれど
まだ十分出かける事のできる時間帯
廉はそれを聞いてフッと笑うと
春華の頭をわしゃわしゃ撫で回した
『待っといてあげるから、着替えておいで』
春華は大きく頷くと
ばたばたと2階へ駆け上がっていった
前から決めていた服に急いで着替えて
ふと、目の前の鏡に目をやった
それを見ながら
廉から貰ったネックレスを首にかけて
ひとりニヤける
そうして
時間が無いことを思い出して、急いで洗面所へと駆けていった
「ごめん!お待たせ!」
『大遅刻だね』
笑顔が戻った二人をつなぐ手のひら
今日はまだまだ終わらない…