「れ、廉君…ここ教室…」
なんだかクラスのみんなの目線が私たちに向いているようで
体をよじって腕を振りほどこうとした
けど…
『分かってるって
ただ、春華は俺のって証明しとくだけ』
そう言って、さらに振りほどけないように力を込めてくる
『あーあ、名前と同じで頭の中も春ですか…』
優香ちゃんが呆れたように頬杖をついた
そしてその優香ちゃんのさりげない言葉に
…廉君が反応した
『…春華って、春に生まれたから“春華”なんだろ?』
「うん、たぶんそう」
『俺、春華の誕生日知らねぇんだけど』
廉は少し焦り気味に春華に問いかけた
「…?言ってませんでしたっけ?
4月16日ですよ」
それは
再来週の日曜日だ
『お前なぁ…もっと早くに言えよ
過ぎてなくてよかった』
廉はため息をつきながら春華の頭をわしゃわしゃとかき回した
「うぁっ!…だって、自分でも忘れてたんだもん」
廉君といると、毎日楽しいから
そんな些細な事気にしなくなってくる



