「た、食べてもおいしくないですよ?…」
『俺が普通に春華を食べるわけ無いでしょ』
私の髪をすきながら
廉君は意地悪なときの笑顔を私に向けた
『食べるのは春華の唇』
親指で春華の下唇をなぞる
それは酷く官能的で
思わず首をすくめてしまう
でも…このときの廉君の瞳からは
逃げられない
『でもねぇ…今日は自分から食べられに来て欲しいんだよね』
「え?…」
ものすごく
嫌な予感が頭をよぎる
『さっきの続き…春華からキスして?』
廉君に支えられていなかったら
腰から崩れ落ちていた
それほど妖艶で
身体の奥から痺れるような囁きだった



