天然彼女の愛し方(完全版)




《時は遡って二日前…》




『そういえばさー…確かお前だったよな』

『何が』


昼休みの騒がしい教室
紙パックのジュースをすすりながら颯太がおもむろに口を開いた



『俺があのDVD誕生日にあげたの』


ただそれは
分かる人にとっては昼下がりの教室内でされたくは無いような会話だったのだが…



『中学の時だろ…それ』


廉はパンを口へ運びながら答えた
多少げんなりしたように見えたのは何か理由があったからだろうか



『やっぱり廉か
【緊縛!ボインの国のお姉さま】だったっけ?』

そのでかい声に何人かの生徒が振り返ったが
本人は気にしていないらしい


『いや、それ別の奴じゃね?
俺そんなアブノーマルな雰囲気漂うもの貰った記憶が無い』


『えーじゃあ【許しておにいちゃん~真夜中の秘め事~】か?』

『もし貰ってたら即突き帰すな…
確か…『【セーラー服の蜜月時】!?』


廉が言う前に
颯太が前に乗り出す勢いでタイトルを口にした


『…ああ、そんな名前』

『やっぱりか~!!…俺が見る前に廉にあげちゃったやつだ
つーわけで返して…まちがえた、貸して?』


キラキラとした目で両手を前に出してくる颯太

真昼間の教室内で頼むことに恥ずかしさとかプライドとか無いのかとも廉は思ったが



『別に、もう見てないしやるよ』




あんな安物AV一回見たら飽きると言うのもあったが

断然春華で妄想するほうが…(二度目の自主規制)



『そっかサンキュー!じゃあ持ってきてくれよ!』