廉は春華の正面に座り込んで一房髪を梳きながら話しかける
『えっと、ごめん』
この場合、謝罪で良いのか分からないが
とっさに出てきた言葉がこれだった
だけどこの言葉に
春華はさらに落ち込んだ
(やっぱり…私の体じゃダメってことですよね)
この言葉を本人に直接言えばものすごく喜んでもらえるだろうに
言わないから更なる誤解を生んでいく
『春華…』
ずっとだんまりな春華に不安になって
廉はクィッとあごを持ち上げて上を向かせる
「廉、君…」
そのときの春華の顔に
『…っ』
悩殺された
思わず口元を手で覆って顔を背ける廉
自分の可愛い彼女が目ぇ潤ませて自分を見上げてくる
それに両胸を掴んで寄せてるグラビアポーズ風のオプションまで加わったら…
(やべぇ、心臓苦しい…)
苦しいのは心臓だけでなく下半し…(自主規制)もなのだが
春華が怒っているのにそんな妄想をしてはいけないと思い、息をつめてやり過ごした
(…なんだ、このバカップル)
それを物陰からこっそり見ていた人物が一人…
実は
このアハーンDVD騒動の引き金役は
廉の友人の颯太であった



